不動産広告の徒歩分数を解読!
2024/03/07
お客様が不動産購入や賃貸を検討する際、「徒歩分数」について重視している方も多いのではないでしょうか。
しかし、この表示が実際の通勤や生活にどう影響するのか、正確に理解している人は少ないかもしれません。
そこで本記事では、不動産広告における「徒歩分数」の意味と、それが日常生活に与える影響について解説します。
目次
不動産広告の徒歩分数では80メートルが1分
まず、不動産広告で頻繁に見かける「徒歩1分=道路距離80メートル」という計算方法について考えてみましょう。
この計算方法では、徒歩5分は道路距離321~400メートルとなります。
しかし、この基準は一般的な歩行速度を基にしており、実際には個人の歩行速度や路面状況によって大きく異なることがあります。
歩行速度の差
80メートルを1分で歩くには、かなりの速度が必要です。
例えば、ヒールの高い靴を履いている場合、実際にはこの速度で歩くのは困難かもしれません。
道路条件の影響
さらに、信号待ちや坂道などの道路条件は計算に含まれていません。
そのため、同じ道路距離であっても、実際の所要時間は異なることが多々あります。
起点と終点の違い
また、不動産広告の「徒歩分数」は、マンションの入口から最寄り駅の出入り口までの距離を基準にしています。
しかし、駅の改札口やマンションの部屋までの距離は含まれていないため、実際の通勤や生活ではさらに時間がかかることも考慮する必要があります。
徒歩所要時間と実際の距離との関係性
次に、「徒歩所要時間」とは何か、そして不動産広告に表示される徒歩分数の計算基準について解説します。
徒歩所要時間は、出発地から目的地までの実際の道路距離を基に算出されます。
敷地内の距離の扱い
大きな駅やスーパーが目的地の場合、目的地の出入り口ではなく敷地の端までの距離を表示します。
敷地内から出入り口までの距離は、広告表示の徒歩所要時間には含まれません。
待ち時間の除外
また、信号待ちや踏切の待ち時間は含まれず、実際に歩く時間だけが考慮されます。
これにより、実際の生活では予想以上の時間がかかる場合があります。
分数の算出方法
徒歩所要時間の算出には明確な基準があり、「徒歩1分=80メートル」という基準を用います。
しかし、1分未満の端数は切り上げられるため、実際の距離と表示される分数には差が生じる可能性があります。
まとめ
「徒歩分数」はお客様の不動産選びにおいて重要なファクターですが、広告上の数値と実際の生活との間には多くの違いがあります。
歩行速度、道路条件、起点と終点の定義など、多くの要素が影響を与えるため、実際の生活における影響を正確に案内することが重要です。